お金を貯めたい!と思ったら読むべき本~おすすめ3選~
ここ5年くらいで、日本では「国は老後の生活を保障してくれない」「自分の生活は自分で守らないといけない」という意識が急激に浸透してきたように感じる。
あればあるだけ使うタイプの私の両親すら、老後2000万円問題あたりから急に資産形成に目覚め、何を思ったか高値で現物資産を掴むなどしていた。
そんな日本人の意識を反映するかのように、巷には資産形成にまつわる本・記事・動画が溢れている。
これからお金を貯めていこうとする人にとっては、いろいろありすぎて何を見ればよいのか分からないという状況なのではないかと思う。
私は資産形成関連の本に関しては合計で50冊ほど読んだのだが、玉石混合な上、たとえ良いことが書いてあっても自分の状況や知識レベルが合っていないとあまり役に立たなかったりで、書籍選びの難しさを感じている。
今日は私が読んだ中で、初心者ならとりあえずこれを読めばOK!な本を3冊ピックアップした。
図書館や本屋でパラパラ読んで、自分に合うなと思ったらぜひ購入して手元に置いておいてほしい。
※一応Amazonのリンクは貼っておきますが、クリックしても私には一円も入らない普通のリンクなので安心してください。
1冊目 『本当の自由を手に入れる お金の大学』
有名なYoutubeチャンネルで発信されている情報を本にまとめてくれたのがこれ。
お金を貯めるには
①貯める
②稼ぐ
③増やす
④守る
⑤使う
の5つの力が必要だとして、それぞれについて丁寧に解説されています。
最低限これ読んどきゃOK。年齢・居住地・性別・職業問わず誰にでもお勧めできます。
貯金・投資・副業・保険・心の持ちようまで、幅広く網羅されているのですが、情報量が多いにも関わらず読みやすく楽しい紙面になっているのも良いです。読書苦手でも読める。
内容はYoutubeで発信されているものとほぼ同じなので、とりあえずYoutubeを覗きに行ってみるのが良いかと思います。動画の方が肌に合うなら、本を買わずにそのまま動画を観ていくスタイルでも。
私はナレーションや視聴者コメントで気が散ってしまうタイプなのと、見返しやすさという点で紙の本で所有しています。
2冊目:『お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣』
お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 (アスペクト文庫) | 金子由紀子 |本 | 通販 | Amazon
これは資産形成のカテゴリではなく、良き暮らしの実践?的なジャンル?(こういうのは何という分類で呼べばよいのだろう…)の本なのだが、どんな節約テクニック本よりも役に立った。
高度なテクニックを駆使してチマチマ節約するよりも、「買わない」のが一番の節約でだよね!という内容。
言われてみれば当たり前なのだが、無意識のうちに私たちは「買う」という前提の中でより安い選択をして節約した気分になっていないだろうか?
例えば水を飲むグラスが割れてしまったとして、100均のグラスを買い直したら安く済ませた気になれるかもしれないが、家にあるマグカップで飲めば0円で済むのだ。
かといって別に著者はミニマリストや仙人のような暮らしを推奨しているわけではない。
物を買う前に、「これは本当に必要か?」「家にあるもので代用できないか?」を考えることが大事だという話だ。
これを実践するメリットは大きく3つあると私は思っている。
- 無駄な労力を使わずにお金が貯められる
- 家がスッキリする
- 生活力がつく
3は一見よく分からないかもしれないが、要は「お金を払って他人に任せていた自分の仕事」を自分の手に取り戻すことで、一生役立つサバイバル能力が付きますよね、ということです。
外食などは最たる例で、代金には食材の原価だけでなく、店舗のテナント代や、料理を作り運ぶというサービスに対してかかったお金も上乗せされている。
家で調理すればその分のお金は払わなくて良いし、料理スキルも身について一石二鳥なわけだ。
もちろん完全な自給自足生活はできないが、買わないで生きるためのアイデアがたくさん詰まっていてとても面白いのでお勧めに挙げさせてもらった。
いわゆる「丁寧な暮らし」系の話が好きな人には、同著者の他の書籍もお勧め。
3冊目:難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
※実家に置いてあるので写真は無し
身も蓋もない我々の本音が丸出しのタイトルで有名な一冊。
投資したいけど何から手を付けていいかサッパリ分からない初心者や、投資を始めたけど自分のやり方に自信を持てない中級者にお勧め。
この本の良いところは、具体的にどの金融商品をどの割合で買えばいいかまで提示してくれているところ。
投資指南書的な本は世の中にたくさんあるが、どの著者も読者が投資で財産を減らしたときの責任までは取りたくないので、結局自分は何の商品に投資しているかは明かさず「自分で勉強して良さそうなのを買ってみてね~」で逃げる。
こういう他人に自分のやり方を勧める自信がないような著者を、私は信用していない。
投資は自己責任という大前提はみんな分かっている。その上でお前の意見が聞きたくて本を買っているというのに。
その点この本は「こんな具体名出していいんか?」というくらい普通に商品名とか出してくる。
読者は、なぜその選択が良いのかという説明を読み、納得できれば言われたとおりに買うだけだ。
この本に出会うまで、私は適当な自己流投資で図らずも大博打を打っていたが(どれくらい適当だったかは以下記事で詳しく書いています)、読んでからはだいぶ軌道を修正した。
ちなみにこの本が出版され、私が読んだのもコロナ流行前だった。
その後世界中が大混乱になり、そして現在やっと落ち着いてきているわけだが、今振り返ってもこの本で書かれている投資方法はあの混乱期でも通用する手堅い方法だったと感じる。
自己流から切り替えておいて、本当に良かった…。
以上3冊が個人的なバイブルです。
迷っている方、ご参考までに。
35万儲かったけど全然お勧めできない投資方法
今回は、私が実際に20代半ばにやっていた投資方法を紹介したい。
種銭が約200万円で、手数料などを引いても1年で合計35万円の利益が出た(利益率17.5%)。
その時にやっていた方法をお話ししたいが、本当に真似はしないでほしい。私も現在はこの方法はやっておらず、結局は王道中の王道である「インデックス投信に長期積立」というスペシャル無難メソッドを採用している。なぜやめたのかも後ほどお伝えする。
あくまで読み物として投資初心者のエピソードを楽しんでいただければ幸いだ。
投資に至るまで
22歳で社会人となってから数年が経ち、私は多くの同世代社会人同様、「投資で一発逆転して勝ち馬に乗ったろ!」という頭の悪いギラつき方をしていた。
新卒で入った会社は良い会社だったが、中小企業で今後もあまり昇給は見込めない。大手に入った友人はボーナスだけで年200万円をもらうようになっている。貯金だけだと資産は目減りすると保険会社のお姉さんは言っていた。世間では仮想通貨が大ブームで、億り人と呼ばれる超成功者がいるらしい…。
私もやらねば!今すぐ!
ということで図書館で投資本を数冊借り、ネットでも記事をさらっと読んだ。
とりあえず値段が下がったときに買い、上がったときに売れば良いらしい。ふむふむつまり人と逆の動きをすれば良いのか(※そんなに単純ではありません)。
決算の資料とかよく分からないけど、原則は理解したしとりあえず何か買おう!
ということで私が無い知恵を絞り編み出したのが以下の方法である。
(たまたま)大成功した投資方法
- 楽天証券のアプリ(iSPEED)で、買う銘柄を探す。「チャートの形状」で急落している会社を検索。その中で、自分が知っている企業かつ「一時的に下がっているだけで必ず上がるだろう」と思える企業をチョイスする。
※どの銘柄を選んだかは記事の最後で一応紹介する - 選んだ銘柄に種銭200万円を全betする。
- 売却の予約をする。例えば3000円の時に買った株を、3500円になったら自動的に売りに出されるように設定する。
- 値上がりするのをひたすら待つ。
やっていることは普通の個別株投資で、やり方も全てが間違っているわけではないと思う。ただ致命的なダメポイントが2つあるのだ。
ダメポイント1:「一時的に下がっているだけで必ず上がるだろう」を感覚で判断している
ここが偶然当たったので35万の利益となったが、何の根拠もない判断のため大外れするリスクも高い。
例えば、私がこの投資をしていた頃の急落株にオンキョーもあった。あまりに下がっていたのでお買い得だなと思ってしまった記憶がある。オンキョーの結末はご存じの通りである。
リスク分散なしで個別株を買うなら、決算報告のなっがい資料や会計の勉強から逃げてはいけない。あとはどの投資にも言えることだが、幅広いニュースを仕入れて理解しておくことが大事。それが面倒であれば長期分散投資にしておこう。
ダメポイント2:集中投資のためメンタルが安定しない
これは勝つために仕方ない部分ではあるのだが、1企業にまとまった額を入れているので、不安感が半端ではない。値上がりして回収するまで、電車でも会社のトイレでもチャートを確認してしまう。値下がってマイナスになっている時などは常時モヤモヤした気持ちになりさらにチャートに張り付いてしまう。
かといって複数の会社に10万円ずつ分散していたら、利益を出すのは難しかった。200万円が5%値上がりすれば10万円のプラスだが、10万円が5%上がっても5000円しかプラスにならない。これだと手数料だなんだで、手間と精神的疲労に見合わない額しか入ってこないのだ。
このような理由で、結局6個の株に投資した後にこのやり方からは足を洗った。
では結局どの投資が良いのか
この他にも投資信託やFXなどをいくつか試したが、結論としては、凡人は黙ってインデックス型投信の長期積立(全世界投資しているのがお勧め)。有識者やYoutuberがこぞって推すだけあって、地味だが優秀な方法だと思う。自然とリスク分散されるし、手数料は安いし、手間いらずでまあまあの利益になる。種銭もあんまいらないしね。
もうちょっとリスク取って頑張りたければ、上記のインデックス型投信をまとめ買いする方法も良いと思う。
お金を貯めながら値下がりを待つ→下がったらどーんとまとめ買い→お金を貯めながら上がるのを待つ
という感じ。私はこれで25万円ほど儲かった。
積立より高いリターンが期待できるが、ニュースやチャートを気にする生活が嫌であれば大人しく積立で。
以上、儲かりはしたが人にお勧めできない投資の体験談でした。
【おまけ】
この方法でお世話になった銘柄を一応ご紹介しておきます。
個別の会社の事情というよりは、選挙の結果などで株式市場全体が盛り上がって値上がりするパターンが多かったです。
森永製菓は配当前だからかな?と思われる値上がりがありました。
はてなは謎の急騰で大きな利益が出ましたが、掲示板でも「誤発注なのでは?」と言われていたのでただのラッキーだったかもしれません。
電気代節約【後編】~QOLを下げずに電気代を下げる~
ではいよいよ実践フェーズに入る。
前置きが長かったかもしれないが、ここまで読んで力を入れるべきポイントを理解できた皆様は、もうテレビのコンセントを抜き差ししたり、電気を消し忘れる家人と喧嘩しなくても済むのだ。
生活の質と心の平安を大事にして、じっくり取り組もう。
STEP3 上手に使用量を減らす
1. エアコン
原則として
- 外との温度差があるほど使用量が増える。
- 扇風機(サーキュレーターでも可)との併用必須。
- およそ30分以内であれば、不在時でもつけっぱなしの方が効率的。
ということを覚えておきたい。
あとこれから引っ越す予定があれば家の断熱性を重要視してください。特にこれから何十年も住む持ち家であれば超超超大事です。
ところでいきなり手のひらを反すようだが、「夏の」エアコン代節約については絶対に無理はしないでほしい。本当に命を落とすので。
エアコン代節約に本気を出すべきは冬。夏はやれることをやれば良い。
- 暑さがこもった室内は風を通して温度を下げてからエアコンを付けよう。外との温度差を小さくするのが大事。
- 設定温度は下げすぎず扇風機で空気を回し、体感温度を下げる(直接風にあたると体に悪いので、壁に向けるのがおすすめ)。中編で述べたように扇風機は電気の得意分野なので積極的に使ってエアコンを補おう。
それ以外に地味なテクニックとしては、寝具のカバーをガーゼなどさらっとした素材に変えたり、マットレスに硬めのものを選ぶくらいだろうか(体が沈み込まないのでちょっと涼しい)。起きている時であれば、水を絞って冷蔵庫で冷やしたハンドタオルで体を拭くと6月くらいまでは耐えられる。
逆に冬は頑張り時だ。私からは「電気毛布をメインで使って、あとはアホみたいに着込め」という戦略を提案したい。
- とにかく電気毛布使って。これに関してはわざわざ買う価値がある。全然電気代がかからない上に、空気は乾燥しないし眠くなりにくい。大きめサイズ・ふわふわの肌触り・温度調節が可能・洗濯もできるものがお勧め。電気毛布の上から普通のひざかけや布団をかけると設定温度が低くても温かくなります。寝るときは危ないので切るか温度下げて。
- ルームシューズを履く。靴下だけじゃ無理。ルームシューズでしか床の冷気は遮れない。無ければスリッパでも良いと思う。
- アームウォーマーを付ける。レッグウォーマーの方がメジャーだけどこちらも効果がすごい。無ければ100均で買うか、いらない靴下を切ってはめるか、とにかく何か手首に布が巻き付いていればOK。
- もこもこのルームウェアを着る。山用のジャケットを着て冬を越えている知人がいるが、室内は風が無いので防風のシャカシャカしたものでなくても冬用のルームウェアで良い。ジェラピケのルームウェアだと可愛いけどクソ高いので、我々庶民は無印あたりで物色するか、ひざ掛けでも巻き付けとこ。
- エアコン(またはその他の暖房器具)を使うときは一緒に扇風機を使う。暖かい空気は上に行くので、天井に溜まった暖かい空気を循環させれば暖かくなる…というのは頭で理解していても、「ハァ?真冬に扇風機とか狂ってるのか?」という先入観でやったことのない人も居るのではないだろうか。私は頭が原始人なのでこの罠に長年ハマっていたが、昨年初めて併用してみたところ、部屋全体が優しく暖まる感覚に震えた。
これをやっておけば、東京の冬なら、朝起きるときとお風呂あがり以外エアコンを使わずに過ごせる。1日40分くらいだ。
昨年はほぼ家にいたにも関わらず、大寒波で計画停電騒ぎになった日以外、上記以外の時間は一切エアコンを付けていない。
2. 浴室乾燥
基本は外干し推奨。では雨の日はどうするか。また防犯上の理由や、スペシャルオシャレなタワマンに住んでいて規約上外干しできないご家庭もあるだろう。ただ、その場合でも極力部屋干しにした方が良い。
私も一人暮らし1年目の頃には、「雨の日でも洗濯できちゃうのってサイコー!」とガンガン利用していた。だが、とんでもなく電気代がかかる上に、乾かし終わったタオルがなんか臭い…ということに気づいた。
どのみち臭いなら部屋干しの方が安上がりで良いよね、ということで部屋干ししてみたところ、浴室乾燥より臭くならなかった。
- 当然だが扇風機(またはサーキュレーター)を当てる。脱水した洗濯物も、干しているうちに水が布の下の方に溜まってくるので風は洗濯物の下の方をめがけて当てる。
- 洗濯物同士の間隔を開ける。あとは物干し竿を横から見たときに、トンネルのようなアーチ状になるように干す。説明下手か。ウェザーニュースさんのサイトの写真が分かりやすいので下記のリンク先をご覧ください。下降気流が起きて効率的に風が当たるとのことです。
- エアコンの使用タイミングが合えば、エアコンの風で乾かす。加湿にもなって一石二鳥。
- エアコンを使用しない場合は干している部屋のドアは開ける。少しでも風を通す。
厚手のものでなければこれで基本乾く。
どうしても臭いが気になるのであれば部屋干し用洗剤を利用してみてはどうだろうか。私は試したことが無いが、友人曰く部屋干しでも「全く臭わない」らしい。
3. その他こまごま節電
- 冷蔵庫は壁から離す。放熱を妨げないように5センチくらいは空けておくと良い。冷蔵庫は24時間稼働なのでチリツモでちょっとだけ変わってくる。
- 炊飯器を使わない。意外と無しでいける。炊くときは鍋、保存はラップなりで小分けにして冷凍庫へ。炊き方は最後におまけで紹介しますが、やってみるとめちゃくちゃ簡単で、しかも炊飯器より美味しく炊けます。
- もし照明がLED電球じゃないなら、次電球が切れたときはLEDに買い替える。
- テレビやパソコンの画面の照度を下げる。節電効果はあまり大きくないが、目にも優しいので一応おすすめとして書いておく。
最後に
以上は「東京・一人暮らし」の生活で大きな成果を上げた節電戦略でした。
地域や家族構成などにより実践できることも変わってくると思いますが、自分の暮らしに応用して、できることから取り組んでみてください。
結果が見えてくると楽しくなって弾みがつきます。
そして創意工夫を重ねて節電する過程で、電気のありがたみも今まで以上に感じることになると思います。
便利な発明に感謝しながら、お金とエネルギーを大切にしていきたいですね。
【おまけ】
炊飯器を使わないお米の炊き方~(パチパチ
本当は土鍋で炊くのが美味しいらしいですが、そんな文化的な代物はねぇ!という方は鍋で十分です。私は鍋すらなくてフライパンで炊いています。
- 無洗米3合と水650CCを鍋にいれて軽くならす(つけ置き不要)
- 蓋をして強火にかける
- コポコポ沸騰してきたら弱火に変えて15分待つ \赤子泣いても蓋取るな/
- 蓋を開けてご飯をほぐす
- 火を消して蓋をし、15分蒸らす
以上です。一人暮らしなら、いっぱい炊いて冷凍しておくのがお勧め。
分量や時間は、主に中編でご紹介した『5アンペア生活をやってみた』を参考にさせていただきました。
電気代節約【中編】~電気を使う家電・使わない家電~
STEP2 電気食い虫を特定する
前編で述べたように、
家電には電気を大量に使うものとそうでもないものがある。
ここでその一覧と傾向についてお話ししたい。
なお家電の電気使用量を特定するにあたっては
アプリで使用量グラフを見て分析するだけでなく
斎藤健一郎さんの『5アンペア生活をやってみた』を
大いに参考にさせていただいた。
もえあず級 電力爆食い家電(★★★)
・エアコン、浴室乾燥など
我が家ではこの二大巨頭がダントツのトップだった。
一言でいうと空間全体の温度を温める・冷やす系である。
自分の周りだけ、もしくは洗濯物の周りだけ温めたり冷やしたりできれば良いのだが
現代の技術では完璧にはそれを実現できず、
誰もいない場所を無駄にぽかぽか温めたりすることで
電力の大量消費に貢献している。
野球部級 それなりによく食う家電(★★)
・炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫など
一部をしっかり温める・冷ます系の家電たちである。
我が家はガスコンロなので検証できていないが
IHなんかもこの部類だと思われる。
あとアイロンもおそらくこの仲間だが
うちでは使用時間がかなり短いのであまり気にしていない。
優先度は★3家電より落ちるものの
余裕があれば削減を検討したいグループだ。
マリーアントワネット級 超少食家電(★)
・扇風機、洗濯機(縦型)、掃除機、照明(特にLED)など
マリーアントワネットは大変少食で
スープ一杯とパンを小鳥が啄むくらいのサイズ食べれば満足だった
というような逸話を読んだことがあるが、
まさにそんな慎ましい消費量のグループ。
ざっくり温度変えない系と思っておけば良いと思う。
斎藤さんによると、
電気というのは熱を発生させることが苦手で
逆にモーターを回転させるような仕事は得意なんだそう。
確かに燃料を燃やして電気を作り、作った電気でものを温めるって
非効率な感じはありますよね。
最初から燃料で温めればええじゃないか、と。
そしてをモーターぶん回す扇風機なんかは
電池で動いちゃうくらい効率的に電気を使える。
(小学校のころ電池に電極をつないで
モーターを回す実験をしたのを思い出しました。)
そのような電気の得意・不得意を理解して
できるだけ得意分野で活用してあげることが大事なんですね。
人間と同じ!
次回後編では、電気の特性に応じてうまく電力使用量を抑えていく
具体的な方法を紹介する。
【おまけ】
紹介していた『5アンペア生活をやってみた』は
大変良書なので書店や図書館で見かけたらぜひ手に取ってみてほしい。
原発事故をきっかけに電気との付き合い方を見直した著者が
あれこれ実験と試行錯誤を重ねながら
楽しく5アンペア契約での生活を実現する様子が書かれている。
節約という観点でも参考になるが
電気のある便利な生活が当たり前ではないということを
心に刻み付けられる一冊だった。
電気代節約【前編】~現状を把握する~
燃料費の高騰が我々庶民を苦しめている昨今、
節約をするなら電気代と向き合うことは避けては通れない。
去年一年間は電気と真剣に向き合い
不要なものだけを削ぎ落すことで
生活の質を維持したまま平均値より随分安く済ませることができた。
この一年で得た知見をここで共有したい。
家族構成や地域によって最適解は異なるが
基本の考え方は参考になるはずだ。
↑2022年度の私の電気代。なお東京都での一人暮らし。在宅勤務でほぼ家にいるしPCは超使う。
STEP1 現状を把握する
あなたは先月の電気代がいくらだったか把握していますか?
「電気代がどれくらいか分からない!見てない!」
という人のなんと多いことか。
みんななんだかんだと言いながら
出ていくお金に無頓着でいられるくらいには裕福なのかもしれない。
だが無駄を削ると決めたのなら、まずは現実に向き合おう。
現在契約しているのが何電力であれ
ひと月分の使用量と請求額が書かれた明細は必ず見ることができる。
できれば過去一年分見て、自分の傾向を掴むと良い。
(紙を捨ててしまったのであればウェブサイトで確認できる。)
さらに大事なのは、
自分の生活の中で何に多くの電気を使っているのかを把握することだ。
これを見るには日ごと・時間ごとに使用量の推移を確認するのが良い。
契約している電力会社がアプリなどで使用量が確認できるなら
開いて考察してみよう。
もし現在契約している電力会社にその機能がないのなら乗り換えを考えるべきである。
それくらい重要な機能だ。
↑私はソフトバンクの自然でんきを契約している。アプリではこのように日ごと・時間ごとに何kW使用したかが細かく分かってとても便利。
使用量を見て何が考察できただろうか。
初めて真面目に使用量を観察した人はおそらく、
電気代の王様はエアコンであることに気づくのではないだろうか。
浴室乾燥を利用する人は浴室乾燥も同様だと気付くかもしれない。
使用時間が短い分だけ総量は少ないが実力(使用量)はエアコンに並ぶので
こちらも王を名乗る資格があるかもしれない。二重権力状態。
そう、とにかく「温める」「冷やす」系の家電や設備は
べらぼうに電気を食うのだ。
逆に縦型洗濯機の電気代など微粒子レベルで認識できないくらいだと思う。
何が電気を食い、何はそうでもないのか。
その原則を頭に入れておくといろいろな場面で応用が利くため
次回はそれを解説したい。
中編に続く。
【おまけ】
電力会社見直しには触れないんか~いと肩透かしを喰らった方が居たらすみません。
比較サイトは山ほどある上に、今はどこを選んだって普通に高いので
ここでは特に扱いません。
ガスやネット回線とセットで割引になる会社、理念に共感できる会社などを
好みで選ぶと良いと思います。
夏ボーナスめっちゃ出た
この夏のボーナス支給額が開示された。
額面175万円、自分の過去最高額を更新した。
めっっちゃくちゃ気持ちよかった。
全社的には業績は芳しくなく
支給額は基本下がるという通達が出ており
同僚たちが開示額にブーブー文句を言う中で
「下半期素晴らしい成果を出してくれたから」
とのことで上記金額にしてもらえたのだ。
このおかげで2023年の目標としていた
総資産額1700万円は半年で達成できた。
31歳の庶民にしては結構頑張っている方なのではないか。
そんなことを考えながら
風呂上がりにみかんゼリーで一人祝賀会をしている時にふと
今まで頑張ってきた記録を残しておきたいなと思った。
やってよかった節約や、勢いで考え無しの大博打投資をしたこと、
収入を増やすためにした涙ぐましいゴマすりの数々…。
あの世にお金は持っていけないが、
この思い出は印刷して棺桶に入れてもらってあの世で見返したいくらいだ。
人様の役に立つものになるかは分からないが
お金が好きな同士の軽い読み物になればと思っているので
お付き合いいただけると嬉しいです。