電気代節約【中編】~電気を使う家電・使わない家電~
STEP2 電気食い虫を特定する
前編で述べたように、
家電には電気を大量に使うものとそうでもないものがある。
ここでその一覧と傾向についてお話ししたい。
なお家電の電気使用量を特定するにあたっては
アプリで使用量グラフを見て分析するだけでなく
斎藤健一郎さんの『5アンペア生活をやってみた』を
大いに参考にさせていただいた。
もえあず級 電力爆食い家電(★★★)
・エアコン、浴室乾燥など
我が家ではこの二大巨頭がダントツのトップだった。
一言でいうと空間全体の温度を温める・冷やす系である。
自分の周りだけ、もしくは洗濯物の周りだけ温めたり冷やしたりできれば良いのだが
現代の技術では完璧にはそれを実現できず、
誰もいない場所を無駄にぽかぽか温めたりすることで
電力の大量消費に貢献している。
野球部級 それなりによく食う家電(★★)
・炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫など
一部をしっかり温める・冷ます系の家電たちである。
我が家はガスコンロなので検証できていないが
IHなんかもこの部類だと思われる。
あとアイロンもおそらくこの仲間だが
うちでは使用時間がかなり短いのであまり気にしていない。
優先度は★3家電より落ちるものの
余裕があれば削減を検討したいグループだ。
マリーアントワネット級 超少食家電(★)
・扇風機、洗濯機(縦型)、掃除機、照明(特にLED)など
マリーアントワネットは大変少食で
スープ一杯とパンを小鳥が啄むくらいのサイズ食べれば満足だった
というような逸話を読んだことがあるが、
まさにそんな慎ましい消費量のグループ。
ざっくり温度変えない系と思っておけば良いと思う。
斎藤さんによると、
電気というのは熱を発生させることが苦手で
逆にモーターを回転させるような仕事は得意なんだそう。
確かに燃料を燃やして電気を作り、作った電気でものを温めるって
非効率な感じはありますよね。
最初から燃料で温めればええじゃないか、と。
そしてをモーターぶん回す扇風機なんかは
電池で動いちゃうくらい効率的に電気を使える。
(小学校のころ電池に電極をつないで
モーターを回す実験をしたのを思い出しました。)
そのような電気の得意・不得意を理解して
できるだけ得意分野で活用してあげることが大事なんですね。
人間と同じ!
次回後編では、電気の特性に応じてうまく電力使用量を抑えていく
具体的な方法を紹介する。
【おまけ】
紹介していた『5アンペア生活をやってみた』は
大変良書なので書店や図書館で見かけたらぜひ手に取ってみてほしい。
原発事故をきっかけに電気との付き合い方を見直した著者が
あれこれ実験と試行錯誤を重ねながら
楽しく5アンペア契約での生活を実現する様子が書かれている。
節約という観点でも参考になるが
電気のある便利な生活が当たり前ではないということを
心に刻み付けられる一冊だった。